カギの歴史と進化

カギの誕生

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私たちが知るカギの歴史

鍵の話をすると、紀元前まで遡ることになります。
鍵屋などいないはるか昔から存在し、財産など何らかのものを守ってきたのです。つまり、鍵ができたのは、人類にとって守らなければならないものができたため、と言えるのではないでしょうか。

現在、もっとも古い鍵と言われているのがエジプト錠と呼ばれる鍵です。
エジプト錠は木で造られており、カンヌキと錠を数本のピンのようなもので固定し、施錠するという仕組みでした。

ギリシャでも同じような構造をしたカンヌキが使用されていて、複雑な結び目で扉を固定するというものでしたが、ギリシャ時代後半にはエジプト錠をもとに考案されたパラノス錠が誕生しました。

紀元前750年頃になると、鍵の材質は木材から青銅製となりました。

中世ヨーロッパ時代になると、ウォード錠なるものが誕生しますが、これまでのカンヌキと錠の仕組みから真新しい進化というものはあまり見受けられませんでした。
しかし、産業革命を経た18世紀~19世紀になると、タンブラー錠という飛躍的に進化した次世代の鍵が誕生しました。

タンブラー錠には、「レバータンブラー錠」、「ピンタンブラー錠」、「ディスクタンブラー錠」があり、これらは現代の鍵の構造にきわめて近い原理を用いています。